喜多見まちかど公園
喜多見
アップデート:2026/04/28

喜多見まちかど公園は、その名のとおり、まちかどにひょいと置かれたような小さな空間である。だが一歩踏み入れると、その控えめな広さの中に、思いがけぬ起伏が潜んでいる。
園内にはこんもりとした山が据えられ、登れば視界がわずかに開け、反対側にはトンネルが口を開けて、くぐる者を別の側面へと導く。
さらに足元にはタイヤが並び、跳び越えたり渡ったりと、遊びのリズムが自然に生まれる。その合間にスプリング遊具が揺れ、動きは途切れることなく続いていく。気づけば、ただのまちかどであったはずの場所が、小さな探検の舞台へと変わっている。
すぐ隣にはバス停があるというのに、その存在はいつの間にか意識から遠ざかる。行き先を待つ場所のすぐ横で、行き先を忘れる時間が広がるという、そのささやかな逆転こそが、この公園の魅力なのである。






