新宿区公園探訪
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左門町という名を口にすると、不思議と胸の奥にひとつ風が灯る。新宿の喧騒に寄り添いながらも、どこか剣呑な気配と静謐が共存しているような、名の響きからして由緒の影を引きずる土地だ。だが実際に歩いてみれば、その印象はやわらかく裏切られる。細い道が思いがけず開け、小さな店がひっそり佇み、暮らしの匂いが道端にほのかに漂っている。
古い建物と新しい建物が肩を並べ、過去と現在が不思議な調和を見せている。散歩をしていると、ふと角を曲がるたびに景色の層が変わり、小さな期待が胸に生まれる。住宅街の静けさは、まるで手のひらにのる小石のように落ち着いていて、歩くほどに心のざわめきが沈んでいく。
夕暮れの光が差すころ、左門町は一瞬だけ宵の入り口となる。ふと足を止めれば、家々の窓にともる灯りが、まるでこの町全体がひっそり息をしているように見える。その気配に包まれながら歩く時間は、日々の狭間に潜む小さな贅沢となる。そんな町にまた来たくなるのは、きっとその静かな魔法のせいだ。