新宿区公園探訪
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高田馬場という地名には、どこか風が走り抜けるような響きがある。かつてこの一帯が馬の調練場であった面影が、街の奥底にひっそりと潜んでいるのかもしれない。その名残は今やすっかり姿を変え、学生の往来と喧騒に溶け込んで、独特の“青春の匂い”を街路に漂わせている。
駅前に広がる雑多な世界は、まるで巨大な冒険の入口のようだ。古い喫茶店、新しいビル、どこか懐かしい商店の匂いが混ざり合い、歩くだけで胸がそわそわしてくる。早稲田通りを抜ければ、学生たちの生活のリズムが自然と街に刻まれ、夕暮れになるとその足音がゆるやかに一日の余韻を運んでくる。
路地裏に入れば、ひなびた本屋や小さな飲食店がしんと佇み、喧騒の向こうに別の時間が流れていることを教えてくれる。高田馬場は、一つの顔だけでは捉えられない、多重の時間が折り重なった迷宮のような街だ。
一歩ごとに違う匂いと風景に出会い、気がつけば自分もその物語の一行に紛れ込んでしまう。そんな不思議な吸引力が、高田馬場にはある。