中央線の線路脇にひっそりと身を寄せる大番児童遊園は、都市と空想の境目にある不思議な場所である。列車の音が風のように通り過ぎる一方で、園内ではライオンやトラ、象といった動物たちが、まるで新宿の街に迷い込んだかのように佇んでいる。コンクリートの身体を持ちながらも、その表情はどこかおおらかで、都会の緊張をやわらかく受け止めてくれる。
動物たちの間を歩けば、ここが遊園であることを忘れ、短い旅に出た気分になる。電車と獣、現実と想像が同じ視界に収まることで、この場所はただの公園以上の意味を帯びる。通り過ぎるだけでは惜しく、思わず立ち寄って確かめたくなる、街の余白のような公園である。












