新宿中央公園は、都庁と超高層ビル群に四方を囲まれながらも、少しも萎縮することなく、むしろ都市の中心に根を張る巨大な庭園として息づいている。
入口で迎えるナイアガラの滝は、ここが日常の延長ではなく、ひとつの異界であることを水音だけで理解させる装置だ。その先に広がる芝生広場は圧倒的な開放感をたたえ、摩天楼の影を背にしながら寝転ぶという、都会ならではの贅沢を許してくれる。
園内を歩けば、かつての歴史を静かに語る痕跡が点在し、新宿という街が積み重ねてきた時間の厚みを足元から感じ取ることができる。一方で、山型遊具やくじらの遊具、季節ごとに表情を変えるジャブジャブ池など、どこかメルヘンの気配を帯びた遊びの風景が広がり、年齢や立場を一時的に無効化してしまう。
巨大でありながら懐が深く、賑やかでありながら落ち着ける、新宿中央公園はまさに都市が誇る大いなる余白であり、新宿区のフラッグシップにふさわしい場所なのである。


















