新宿区公園探訪

どうぶつがある公園

どうぶつ

公園の隅にひっそりと佇む動物たちは、時の流れを静かにまとった守り神のようにそこにいる。象は背中に陽光を浴び、表面のざらつきに午後の影を抱え、亀は甲羅のひび割れを誇らしげに見せながら、地面とともに季節を渡ってきた気配を漂わせている。少し離れた場所には、色褪せたパンダやライオンが腰を据えており、その無言の佇まいが不思議と胸の奥の懐かしさを呼び起こす。

触れればひんやりと冷たく、けれど確かな存在感を返してくる。誰もが幼い頃に一度は跨ったことのあるその背中は、過ぎ去った時間をそっと抱きかかえ、今もなお次の旅人を待ち受けているようだ。草むらの隙間で風が鳴るたび、彼らの影がかすかに揺れ、長い年月を超えて語りかけるような気配が生まれる。

公園の動物たちが並ぶ光景は、どこか寓話の入口めいている。公園を歩く足取りがふと緩み、次の瞬間には記憶と現実が入り混じる柔らかな世界へ誘われる。そこで腰を下ろせば、ほんの短いひと時、日常のざわめきは遠のき、静かな物語がゆるやかに始まる。

どうぶつはいくら?

内田工業株式会社 188,100円〜

※工事費などは別。

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