新宿区公園探訪

グローブジャングルがある公園

グローブジャングル

公園の片隅に据え置かれたグローブジャングルは、まるで地上に迷い落ちた小さな惑星の核のようである。鉄の輪が幾重にも重なり、陽の光を受けて鈍く輝きながら、近づく者の心に不思議な高揚を呼び起こす。手をかければ、きしむ音ひとつで世界が回り始め、身体はゆっくりと球の中心へと吸い込まれ、気づけば自分が軌道の一部となっているような感覚に包まれる。

地面に影を落とすその球体は、小さな宇宙船のようでもあり、古代の天球儀のようでもある。子どもたちは無邪気に駆け寄り、縦横無尽に動き回るが、大人がそっと手を伸ばせば、忘れていた重力の愉しさが胸の奥で目を覚ます。ここでは年齢の隔たりは意味を失い、鉄の輪がすべてを平等に受け入れてくれる。

風が吹けば影が揺れ、時間までもが柔らかく折れ曲がる。気づけば自分も、地球の外側を回っているような気分になり、心は妙に軽い。そんな奇妙で愛おしい惑星へ、また一歩踏み込みたくなる。グローブジャングルは、今日も静かに回転の気配をまといながら、人を待ち構えている。

グローブジャングルはいくら?

日都産業 748,000円
内田工業株式会社 797,500円

※工事費などは別。

グローブジャングルがある公園

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