若葉公園に足を踏み入れると、まず視界をさらうのは、まるで秘密基地のような屋根付き砂場――思わず「若葉ドーム」と呼びたくなる、不思議な存在感を放つ円みを帯びたシェルターだ。陽射しをやわらかく受け止め、子どもたちのざくざくという砂の音だけがこだまするその空間には、どこか守られた静けさが漂っている。
そのすぐそばで、二階の高さからしゅるりと延びる滑り台が、公園のもうひとつの主役を主張している。高みから見下ろす景色と、地上へ滑り降りる一瞬の疾走感。そのコントラストが、この公園の時間を軽やかにしてくれる。
さらに奥には、小さなせせらぎを見守るように建つパーゴラがある。丸みを帯びたデザインが柔らかく風景に溶け込み、腰を下ろすと水音が旅の伴奏のように耳に届く。造り手のこだわりがそっと息づき、ふと長居したくなる。
若葉の名の通り、明るく瑞々しい空気をまとった公園である。














