寺尾台第3公園
アップデート:2026/09/02

ブランコの横で、動物たちが集まっている。
寺尾台第三公園を歩いていて気になるのは、その小さな集会だ。もちろん本当に話しているわけではない。それでも並んだ姿を眺めていると、何か大切なことを相談している途中のように見えてくる。
公園の安全についてかもしれない。今日の天気についてかもしれない。あるいは、ブランコを誰が最初に使うかという、きわめて重要な議題なのかもしれない。
そんな想像を始めると、ただの遊具だった動物たちが急にこの公園の住人に見えてくる。人がいないときにも、彼らだけの時間が続いているような気がするから面白い。
そして少し離れたところには、小さな滑り台がある。
その姿は、どことなく貝のようだ。巨大な遊具ではない。むしろ小さい。しかし、だからこそ公園の風景にすっと馴染んでいる。動物たちの集会の横に貝のような滑り台。並べてみれば、少しだけ不思議な世界ができあがる。
川崎市多摩区寺尾台にある、ささやかな公園だ。派手な冒険が待っているわけではない。それでも、目の前のものを少しだけ想像のほうへ傾けて眺めると、公園は途端に面白くなる。
近くを歩くことがあれば、ブランコの横をそっと見てみたい。
動物たちの話し合いは、まだ続いているかもしれない。





