藤が丘公園は、ひょうたん池を抱きかかえるようにして静かに息づく、自然を主役に据えた公園である。池の周囲には濃い緑が残され、都市の開発史から一枚だけ切り抜かれた別世界の風景が、唐突に現れる。
水面をなぞる遊歩道を歩けば、鳥の気配や風の匂いが近づき、随所に設けられた休憩所が歩調をゆるめてくれる。池を眺めていると、やがて列車が現れ、静けさの中に確かな動きが差し込まれるのもこの公園ならではの贅沢だ。
さらに丘を登れば、景色は一転し、複合遊具やアスレチックが待ち構える。自然に導かれ、気づけば体も心も動かされている。藤が丘公園は、歩くことで深まっていく、奥行きのある場所である。





















