奈良二丁目長谷公園には、どこか懐かしい物語の続きのような風景がある。複合遊具のてっぺんには花咲かじいさんがいて、いまにも花を振りまこうとしている。その姿を見上げると、子どもの頃に読んだ昔話の記憶が、ふっと胸の奥から顔を出す。
遊具のまわりにはブランコや砂場があり、子どもたちはそれぞれの遊びに夢中になっている。砂場では山がつくられ、ブランコは風を切る。花咲かじいさんは、そんな何気ない時間を静かに見守っているようにも見える。
そして、公園の奥へ進み、ゆるやかに下っていくと、広々としたグラウンドが現れる。遊具のある賑やかな空間から、空の広さを感じる場所へと景色が変わる。その移り変わりが心地よく、歩いているだけで少し得をした気分になる。
昔話の世界と、今を生きる子どもたちの時間が自然に重なっている。奈良二丁目長谷公園には、そんなやさしい風景が広がっているのである。











