松が谷公園
アップデート:2026/10/03

砂場を囲むフェンスに、赤が入っている。
たったそれだけのことなのに、松が谷公園ではその赤が妙に効いている。
砂場は広めだ。砂というものは基本的におとなしい色をしている。そこへ赤をアクセントにしたフェンスが加わると、砂場の輪郭がくっきりする。ここからここまでが砂の世界。そんな境界線を、赤が少し楽しそうに引いているようにも見えてくる。
フェンスというと、何かを仕切るためのものだ。しかし公園では、仕切ることが景色をつくることもある。とくに広めの砂場なら、その周囲をぐるりと囲む線も立派な風景の一部になる。赤があることで、砂場そのものまで少し活発な表情を見せるから面白い。
台東区松が谷四丁目。
豪華な仕掛けがなくても、一本の色が公園の記憶をつくることがある。
松が谷を歩くなら、砂場のまわりに引かれた赤い線を、少しだけ意識して眺めてみたくなる。



