南小岩三丁目公園
アップデート:2026/07/17

南小岩三丁目公園は、公園に入る前から少し楽しい。
入口では象が出迎えてくれる。その姿は大げさに主張するわけではないのに、不思議と「ようこそ」という気持ちが伝わってくる。待ち合わせ場所としても申し分ない。公園の第一印象は、この象が静かに引き受けている。
そして園内を歩くと、中央に小さな山が現れる。公園に山がある。それだけで子どもは登りたくなるものだ。山頂へたどり着けば、そのまま滑り台で地上へ戻ることができる。この一連の流れが実によくできている。ただ滑るだけではなく、「登る」というひと手間が加わることで、小さな冒険が生まれている。
さらに、その山の周りをぐるりと囲むように並ぶタイヤが印象的だ。この公園は「タイヤ公園」という愛称でも親しまれているというが、その理由は歩けばすぐにわかる。タイヤは境界でもあり、腰掛けでもあり、ときには平均台にもなる。遊具とは少し違うのに、遊びのきっかけをいくつも用意してくれる存在だ。何気ないタイヤをここまで活躍させている公園は、そう多くない。
南小岩三丁目は、住宅街の落ち着きと商店街の賑わいがほどよく共存する地域だ。その暮らしのすぐそばで、この公園もまた地域の日常を見守っている。
象に迎えられ、小さな山へ登り、タイヤの輪の中を歩く。その何気ない順番が、この公園だけの楽しみ方になっていた。






