山王稲穂児童公園
アップデート:2026/05/26

山王稲穂児童公園に足を踏み入れると、まず視界を占めるのは、パステルカラーに彩られた複数の土管である。
それらはただ並べられているのではなく、互いに絡み合い、重なり合いながら、ひとつの奇妙な遊具として存在している。その姿はどこか未来的でありながら、同時に昭和の記憶を引きずっているようでもあり、不思議な懐かしさを漂わせている。
近頃では、ここまで土管が堂々と主役の座を担う公園も珍しい。くぐり、登り、覗き込むたび、単純な円筒のはずなのに、そこには小さな探検の気配が潜んでいる。色と形の連なりが、ただの遊具以上の風景をつくり出しているのである。
その傍らには砂場が控え、土管の賑わいを静かに受け止めている。気づけばこの公園では、土管という少々無骨な存在までもが、やわらかな夢想をまとって、午後の時間を不思議に彩っているのである。





