愛宕第四公園に足を踏み入れると、日常の重力がふっと緩み、思考は空へと引き上げられる。園内の中心にそびえる銀色のロケットは、静かに発射の時を待つ記念碑のようであり、見る者の想像力を容赦なく宇宙へ放り出す。
周囲に配されたターザンロープやブランコは、軌道を巡る装置のごとく連なり、身体を揺らすたびに地上と宇宙の境界が曖昧になっていく。
子どもたちはもちろん、大人でさえも一瞬、星間航行の途上にあるかのような錯覚を覚えるだろう。風は宇宙船の外壁をなぞるように吹き抜け、空はいつもより高く、深く感じられる。愛宕第四公園は、遠くへ行かずとも遠大な旅に出られる、小さくも壮大な発射基地である。














