どんぐり山公園は、その名のとおり、木々の気配がやわらかく満ちた場所である。緑は濃すぎず、しかし確かにそこにあり、訪れる者の視線を静かに包み込む。
遊具はといえば砂場がひとつあるばかりで、にぎやかさよりも、ゆっくりと過ごすための余白が大切にされているように思える。
入口に据えられた階段は、よく見ると滑り台とさりげなく同化しており、上るか滑るかというささやかな選択を差し出してくる。その控えめな仕掛けが、この公園の気質をよく表している。
派手に遊ぶよりも、ただ腰を下ろし、木漏れ日の移ろいを眺める時間が似合う。気づけば、何もしていないはずのひとときが、思いのほか深く心に残り、またふらりと訪れたくなるのである。










