貝取第4公園に足を踏み入れると、まず視界いっぱいに広がる円形の空地に心を奪われる。その中心に、理由もなく、しかし必然であるかのようにブランコが一基だけ佇んでいる。群れない遊具は、まるで思索にふける哲学者のようであり、揺れるたびに周囲の空気まで静かに震わせる。
装飾を削ぎ落とした構成は、かえって自然の輪郭を際立たせ、空の広さや風の行方を雄弁に語り出す。ここでは時間がゆるやかに円を描き、歩く者の足取りもいつしか慎重になる。何かを成し遂げるためではなく、ただ存在するために訪れたくなる場所。貝取第4公園は、街の片隅で密やかに哲学を続ける、静謐な円環の庭なのである。









