馬引沢南公園は、山をまるごと懐に抱え込んだような、自然の気配が濃密な公園である。足を踏み入れれば、街の輪郭はたちまち薄れ、木々のざわめきと土の匂いが思考をゆるやかにほどいていく。園内に残る土俵は、かつての熱気を静かに眠らせ、今では四阿として訪れる者を受け入れる不思議な存在となった。
腰を下ろせば、時間は必要以上に急がず、風景が主役となる。ひらけた場所には滑り台や砂場が整い、自然の延長線上で遊びが息づいている。山の起伏と遊具が違和感なく共存するこの公園では、四季の移ろいそのものが最大の遊びとなり、訪れるたびに心が少し軽くなるのである。















