まろにえ公園は、メルヘンの街と呼ばれる多摩センターの一角で、静かにその役目を果たしている。
周囲に漂う物語性を当然の前提として受け止め、日常と夢想の境目を曖昧にする装置のような存在である。サンリオピューロランドに先んじて開園したという事実は、この街における想像力の源流がここにあることを示しているかのようだ。
とりわけ目を奪われるのは、ピンクとクリーム色に彩られたすり鉢型の滑り台で、行政の本気が清々しいほどに可視化されている。滑るという単純な行為が、いつのまにか物語への入場手続きへと変わり、訪れた者は知らぬ間にメルヘンの住人となる。
多摩センターの世界観を身体で理解するには、まずこの公園を訪れるのが正しい順序なのである。













