荻久保公園に足を踏み入れると、まず視線を奪われるのは山を一気に駆け抜けるスライダーである。かつての豪胆さを残しつつ、安全性を携えて生まれ変わったその姿は、遊具というより一つの地形のように堂々としている。滑り降りるたびに風景が流れ、子どもたちは安心の名のもとに何度も挑戦を重ねていく。
ふもとには広々とした芝生が広がり、転がる雲を眺めながら体を休める時間がゆったりと流れる。さらに奥には、物語の入口のような砂場がひっそりと待ち構え、想像力は自然と遠くへ連れ出される。荻久保公園は、遊びと安らぎが無理なく共存し、訪れる者の一日を豊かにふくらませてくれる場所である。

























