たけのこ公園は、うっかりすると通り過ぎてしまいそうな場所に、ひそやかに口を開けている。都会のざわめきが一枚ずつ脱ぎ捨てられ、足を踏み入れた瞬間から空気の密度が変わる。入口に掲げられた「竹の子を取るな」という看板は、この地が密かな宝庫であることを雄弁に物語り、訪れる者の想像力をむやみに刺激する。
園内にはブランコやスイング遊具が控えめに配置され、竹林の気配に見守られながら、静かに揺れる時間が流れていく。歩けば足元の土は柔らかく、背の高い緑が視界を覆い、ここが街の一部であることを忘れさせる。探検と休息が同時に許されるこの公園は、日常から少しだけ逸脱したい者にとって、格好の逃避先となるだろう。












