とちのき公園

豊ヶ丘
とちのき公園

とちのき公園に足を踏み入れると、まず胸の奥にひそやかに広がるのは、いささか過剰なほどに整った緑の気配である。木々は無言のまま枝葉を重ね、光は細かく砕けて地面へ落ち、全体がひとつの静かな膜のように公園を包み込んでいる。

かつてこの丘の上には、城壁めいた遊具が堂々と構えていたというが、その姿はいまや跡形もなく、ただ記憶だけがうっすらと残っている。だがその不在こそが、この場所に独特の余白を与え、緑の存在感をいっそう際立たせているようにも思える。

その主役たる緑の片隅に、ターザンロープがひっそりと据えられている。手をかけて滑り出せば、ほんの一瞬だけ視界が流れ、風が頬をかすめる。大仰な仕掛けではないが、その短い軌道の中に、小さな解放の感覚が確かに宿っている。さらに複合遊具や砂場が控えめに配置され、遊びの気配は決して騒がしくはないが、確かにこの場所に息づいている。

歩き、立ち止まり、また歩く。その繰り返しのなかで、失われた城壁の記憶と、現在の穏やかな緑とが、ゆるやかに重なり合っていく。気づけば、この公園は何かを求めて訪れる場所というよりも、ただ過ごすことそのものが意味を持つ、静かな時間の器のように感じられてくるのである。

とちのき公園

 

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とちのき公園

2010年の風景

とちのき公園

 

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とちのき公園

とちのき公園(豊ヶ丘)

広場とアスレチックが特徴です。特に木製のアスレチックは、多摩市内の公園でも1、2を争うくらい大きいです。何本かの木には巣箱がかかっています。鳥が遊びに来れるといいですね。公園の東側の入り口では、ウサギを型取った植え込みがみんなを迎えてくれています。広場で鬼ごっこをして駆け回っても、草の絨毯があるので大丈夫です。

(緑のパークシティ「多摩」:多摩市制20周年記念誌)
公園に行く!
2026年5月8日 2019年2月27日

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