とりで公園は、丘そのものが静かな意思を持って佇んでいるような場所である。園内で最も高い位置に据えられた展望台へ向かうと、足取りに合わせて景色が少しずつほどけ、頂に立った瞬間、周囲の風景が一気に胸へ流れ込んでくる。遠くの街並みと近くの木々が重なり合い、季節ごとに色と匂いを変えながら、この場所だけの時間をつくり出す。
展望台の下に広がる急な斜面は、地形そのものが遊具であるかのようで、転がり、走り、身を預けるたびに体と心が解放されていく。子どもは斜面を冒険の舞台に変え、大人は腰を下ろして風の流れを読む。とりで公園は、見晴らしと傾斜が組み合わさることで、ただ過ごすだけの時間を、記憶に残る体験へと静かに変えてくれる公園である。








