新宿区公園探訪

すべり台がある公園

すべり台

公園における最も簡潔で、しかし最も詩的な装置のひとつである。高みへと誘う階段をのぼり、その先にひっそりと伸びる一筋の道。大人になってしまうと見落としがちだが、あれはひとりひとりの小さな冒険譚の始まりにほかならない。

身体を預けた瞬間、世界はわずかに傾き、風が頬をかすめ、重力が心を解き放つ。降りていくだけの単純な動きでありながら、妙に胸がすうっと軽くなるのは、きっと日々のもやもやが滑走路の上で蒸発していくからだろう。

光を反射して輝くステンレス製のものも、温かみを帯びた樹脂製のものも、それぞれに性格があり、滑り心地ひとつで物語は変わる。曲線を描いて森の影へ吸い込まれていく滑り台などは、まるで異界への入り口のようで、思わずもう一度と階段へ戻りたくなる。

ひと滑りすれば、気持ちは不思議なほど晴れやかになる。滑り台とは、公園にそっと置かれた魔法の道具である。大人も子どもも、試しに一歩、階段をのぼってみるといい。そこから始まる小さな自由が、きっと待っている。

すべり台

すべり台(すべりだい)とは、公園によく置かれている遊具または非常時の避難器具のひとつである。遊具として用いられる場合は、高所へ上がり、そこから滑り降りて楽しむ。避難器具として用いられる場合は、高低差のある場所を迅速かつ円滑に避難させるために用いられる。(すべり台 – Wikipedia)

すべり台はいくら?

日都産業 632,500円
都村製作所 620,000円〜
株式会社コトブキ 539,700円〜
内田工業株式会社 744,700円
吉田体機工業株式会社 968,000円〜
中村製作所 595,000円〜

※工事費などは別。

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