永山

永山を歩くと、まず坂道がゆるやかに迎えてくれる。街並みは高さを変えながら折り重なり、遠くから眺めると、一つの大きな地形がそのまま生活の舞台になっているようだ。坂を上り下りするたび、視界は少しずつ角度を変え、町が静かに形を変えながら寄り添ってくる。

駅前には人々の流れが穏やかに集まり、商店の灯りやカフェの香りが風の中へ溶け込んでいる。そこから住宅地へと足を向けると、遊歩道や緑道が網のように巡り、木陰がやわらかい日差しを受け止めている。季節ごとに色を変える景色は、道を歩く者の心にそっと余白をつくってくれる。

少し高台へ上がれば、永山の町が段々畑のように広がり、その向こうには多摩丘陵の起伏が静かに横たわる。夕暮れ時には、街灯が順に灯りはじめ、町全体が柔らかな光の海へと変わる。その瞬間、永山は旅先の地平のようでもあり、帰る場所のぬくもりを兼ね備えているようでもある。歩けば歩くほど心が解けていく、そんな不思議な町が永山なのだ。

永山の場所

永山・町名の遍歴・由来

多摩ニュータウン最初の開発で永山住区の南東部4丁目に設けられた「近隣センター」にあたる永山名店街は、隣り合う諏訪名店街と共に永山・諏訪団地の中心商店街となっている。一時は空き店舗が目立っていたことからシャッター通りと揶揄される時期もあったが、住都公団(現UR都市機構)が1999年頃に空き店舗対策を行った結果、店舗の入れ替わりなどもあり、24時間営業のグルメシティを中心に、生活支援系、介護系、リフォーム系などの商店が軒を連ねる。また、多摩大学や法政大学のゼミの支援などもあり、今では永山名店街でイベントが盛んに行われるようになっている。(永山 (多摩市) - Wikipedia)

永山の公園