緑の中に、石の空間がある。
貝取第六公園を歩いていて目を引かれるのは、この組み合わせだ。木々や草のやわらかな景色の中に、石でつくられたスペースが静かに収まっている。自然だけでもなく、人工物だけでもない。その境目に公園の雰囲気が生まれている。
石という素材は不思議だ。
遊具のように遊び方を教えてくれるわけではない。鮮やかな色でこちらを呼ぶこともない。ただそこに置かれている。それなのに緑の中では妙に存在感がある。硬く、重く、動かない。その揺るぎなさが、周囲の緑をかえってやわらかく見せているようにも感じられる。
少し大げさに言えば、公園の中に小さな遺跡を見つけたような気分にもなる。もちろん遺跡ではない。けれど石で構成された場所には、なぜか立ち止まって眺めたくなる力があるのだ。
そして視線を上げれば、再び緑が広がる。
貝取第六公園の魅力は、何かひとつが派手に主張することではなく、緑と石がつくる静かな景色そのものなのかもしれない。歩いて、立ち止まり、また歩く。その繰り返しがよく似合う。
緑の公園はたくさんある。それでも、その中にどんな風景が置かれているかで記憶は変わる。
貝取第六公園を思い出すとき、きっとあの石の空間が、緑の中から静かに浮かび上がってくる。







