永山第四公園に足を踏み入れると、まず一本の巨大なケヤキが世界の中心であるかのように立ち尽くしている。その幹は年月を溜め込み、枝葉は空を抱え込むように広がり、公園そのものを静かに支配している。人は自然とこの木を回るように歩き、知らぬ間に歩調を落とし、呼吸を整え、余計な考えを枝先へ預けてしまう。
特別な遊具も派手な仕掛けもないが、ケヤキの下には時間がゆるむ不思議な力がある。ただ腰を下ろすだけで、木陰が思索を包み込み、風が心の埃を払っていく。何もしないことが最良の過ごし方だと、この場所は静かに教えてくれる。永山第四公園は、一本の木によって成立する、小さくも確固たる宇宙なのである。














