公園の片隅に立つ登り棒は、ただ真っ直ぐに空へ向かって伸びているだけなのに、不思議と胸の奥に小さな火を灯す。金属の冷たさは朝の空気を纏い、触れた瞬間、掌にひやりとした決意を押しつけてくる。見上げれば、その先端はちょうど木々の葉の隙間と重なり、まるで天へと続く梯子の一部が、うっかり地上に落ちてしまったかのようだ。
足をかけた途端、重力との交渉が始まり、腕と脚の力が自分の意志と問答を始める。登るごとに世界は静かに遠のき、地面のざわめきは薄くなり、視界に風が混ざり込んでくる。ほんの二メートル、三メートルのことなのに、なぜか心のどこかが軽くなる。頂点に手が届くと、ひそやかな達成感が胸いっぱいに広がり、小さな自分の勝利をそっと祝ってくれる。
そして降りるとき、掌に残る金属の感触が、この登り棒がただの鉄の柱ではなく、日常を抜け出すための小さな塔であることを思い出させる。公園へ行けば、今日もその塔は静かに冒険者を待っている。
棒のぼり(ぼうのぼり)とは、主に小学校や子供向けの公園・遊び場などの屋外に設置された、地面に直立した棒状の固定遊具を上る競技、トレーニング、子供の遊びの一つ。または、そのための「棒」および「棒を支える器具」のこと。音が倒置した「のぼり棒」「上(登)り棒」とも称される。元は木登りの訓練を応用したものである。
小学校体育で、腕や足の筋肉を鍛えるために児童に行なわせる。(棒のぼり – Wikipedia)
| 日都産業 | 468,600円〜 |
| 内田工業株式会社 | 534,600円〜 |
| タカオ株式会社 | 337,700円〜 |
| 中村製作所 | 680,000円〜 |
| 吉田体機工業株式会社 | 792,000円〜 |
※工事費などは別。